東京都港区 東京ミッドタウンのサントリー美術館で5月27日から開催中の「着想のマエストロ 乾山見参!」をご紹介します。
尾形乾山(おがたけんざん)〔のちに深省(しんせい)〕(1663〜1743)は、京都の裕福な呉服商「雁金屋」に生まれ、恵まれた文化的環境に育ちました。お兄さんは有名すぎる絵師、あの尾形光琳。若いうちから隠棲の志が強かった乾山は、20代後半に仁和寺門前に隠居し、野々村仁清に作陶を学びました。元禄12年(1699)、京都の鳴滝泉谷に窯を築き、本格的に陶工としての活動を始めました。窯の名前は「乾山」。京都の乾の方角にあることに由来します。
それまでにない造形を陶磁の世界に持ち込み、文芸・絵画・工芸のジャンルや、時には国境までも越えてさまざまな要素を結び付けた着想の世界は、現代においても新しさを失いません。
特徴的なうつわの一つが一幅の絵画のような角皿類。絵画をそのままうつわとする、まさに着想の転換。乾山は新たな作風を生み出す一方で、海外陶磁の「写し」にも挑戦していました。
さらに、本展では、酒井抱一による琳派顕彰活動を経て、江戸で継承された知られざる「乾山」の姿も紹介します。
カフェでは「着想のマエストロ 乾山見参!」展の限定スイーツが登場。楓をかたどったふやきに上品な甘さのつぶあんをはさんでいただく手づくり最中と豆乳アイスのセット。お茶が付いて972円(税込)。展覧会の鑑賞後のティータイムにぴったり。
きもの姿でご来場いただくと入館料が当日一般料金から100円割引です。是非、きもの姿で鑑賞下さい。
着想のマエストロ 乾山見参!
会期:2015年5月27日(水)~7月20日(月・祝)
開館時間: 10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
休館日:火曜
入館料:一般当日 1,300円 大学・高校生当日 1,000円※中学生以下無料
割引:きものでのご来館で100円割引。ホームページ限定割引券、携帯/スマートフォンサイトの割引券画面提示で100円割引。国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引。
主催 | サントリー美術館
お問合せ | 03-3479-8600