2014年に開業100周年を迎えた東京駅。記念Suicaの発売が話題になったり、101年めに突入した2015年も関連イベントがまだまだ続きます。
東京駅に隣接する東京ステーションギャラリーでは、開業100周年を記念して企画展「東京駅100年の記憶」を開催中です。
日本近代の歴史とともに歩んできた東京駅は、関東大震災、原敬首相の暗殺、東京大空襲といった日本の現代史の大きな出来事とともに、人々の記憶の中に大きく残る存在です。本展では近代建築史や絵画、写真、文学など様々な視点からこれまでの100年の東京駅の歩みをたどります。
東京駅は1945年の東京大空襲で屋根と内装のほとんどを消失しましたが、2012年に創建当時と同じ3階建てに復元されました。本展では復元工事の過程で発見された、創建当時の建築装飾なども展示されています。
姿を大きく変えた駅舎と同じく、東京駅が位置する丸の内周辺も100年の間に大きく様変わりしました。1914年の創建時、50年後の1964年、100周年を迎えた2014年の3つの時代の丸の内をジオラマで再現。
今回の展示に限り写真撮影可能なジオラマは、毎時30分になると照明を落としてライトアップ。一味違った姿を見せてくれます。
赤レンガ壁も露わな2階展示室。歴史を感じさせてくれます。
昭和女子大学の学生の皆さんが作成した、東京駅の地上と地下に広がる全15面のプラットフォームと連絡通路の全貌を表した模型。頭上注意な作品です。
1942年の作品でありながら、煉瓦造りの駅舎に映えるモダンで優美な姿が、太平洋戦争真っただ中という世相を忘れさせてくれるかのようです。
山川秀峰《東京駅と美人・鉄道博物館蔵》。
こちらは「日本少年(実業之日本社)」第19巻第1号の新年大付録です。東京駅を振り出しにした、当時の未来感がつまっているすごろく。太陽光発電も行われています。
林唯一《少年帝都復興双六・東京ステーションギャラリー蔵》
展示のエピローグは、東京駅のこれからの100年。戦後に策定された東京駅の未来予想図を見ると、丸の内駅舎が高層ビルとなっている一方で、丸の内のビル群は低層のままです。将来予想の難しさがよくわかります。東京駅の100年後はどうなっているのでしょうか。ほんの少し先の東京駅の姿ですが、2017年春に完成予定の駅前広場を模型によってご紹介します。
展示を堪能したあとには記念グッズのショッピングも楽しんでください。おすすめはこのキュートなキャンディ。食べるのがもったいないくらい。
東京駅は見どころいっぱい。期間限定のおみやげやイベントもたくさんあるので、あわせてお楽しみください。
東京駅100年の記憶
会場:東京ステーションギャラリー
会期:2014年12月13日(土)~2015年3月1日(日)
開館時間:10:00 – 18:00(1/2を除く金曜日は – 20:00)*入館は閉館30分前まで
入場料:一般900円 高校・大学生700円 中学生以下無料
東京駅100周年記念 | 東京駅が街になる Tokyo Station City
東京ステーションギャラリー – TOKYO STATION GALLERY –