「今年はいい年になりますように」と、初詣でお祈りされた方も多いのではないでしょうか。
学問の神である菅原道真公を祀り、親しまれている東京・亀戸にある「亀戸天神社」で、毎年1月24日と25日に行われる「鷽替え神事(うそかえしんじ)」をご存知でしょうか。
「鷽替え神事」とは、「嘘」が「鷽」の音に通じることから、昨年の凶を嘘にして吉に替える祭り。旧年中の凶事を「うそ」にして新年の吉運を招くため、幸運を招く鳥とされる「鷽」の木彫りの人形を、新しいウソにトリ変えます。
東京都内では亀戸天神のほか、湯島天神(文京区)、上野五條天神(台東区)、北野神社 新井天神(中野区)では、2018年1月25日(木)に「鷽替えの神事」が行われます。
25日は道真公の生まれ日であり、亡くなられた日でもあることから、全国の天神さまでは、さまざまな神事や行事が行われます。1月25日は、その年最初の天神さまの日。亀戸天神社では1月24日と25日の両日を「初天神祭」としており、うそ鳥を取り変えに訪れる多くの参拝者で賑わいます。この日は、境内の神楽殿で東京都無形文化財指定の里神楽・葛西囃子も奉納されます。
亀戸天神社の「うそ鳥」は、神職の手によって檜を一体一体心を込めて作られたもの。この日にしか手に入らない開運のお守りとしてとても人気があります。1年間の幸せを願って、可愛らしいうそ鳥を授かりにお出かけしてみてはいかがでしょうか。