東京・上野の東京国立博物館で、展示室に咲く名品の桜、庭園に咲く桜の両方を楽しめる、桜づくしの贅沢なイベントが開催されています。
日本美術の殿堂、トーハク本館の日本ギャラリーでは『本館(日本ギャラリー) 桜めぐり』と題して、桜をモチーフにした作品が勢揃いしています。館内のあちこちで展示されている桜モチーフの作品で、古くは平安、室町時代の屏風から江戸時代の浮世絵作品など、いつの世も日本人は桜を愛でてきました。ピックアップされた所蔵品の中には、振り袖に描かれた枝垂桜、サクラ材で作られた仏像など、ちょっと変わり種も並んでいます。
イベントの会期中は博物館の本館北側に広がる庭園が一般公開されます。トーハクの庭園は、池を中心に5棟の茶室を配し、約10種類の桜が次々に花を咲かせる、上野の隠れた桜の名所なのです。3月30日(金)、3月31日(土)、4月6日(金)、4月7日(土)は開放時間も19:30まで延長され、ライトアップも実施されます。春の庭園開放は、いつもよりも期間を延長して5月20日(日)まで開催されます。
上野公園は都内でも屈指の桜の名所ですが、中にも意外な桜を楽しめるスポットが隠れています。訪れるなら東京でも桜の開花宣言が出た今がベストシーズン。展示室の中と外に咲き誇る桜を楽しんでみてください。